美しく彩られた この街の色が見えない 壊れた眼(レンズ)には 哀しいかな 現実が写る 自分に愛されてる その根拠の無い安心は 他の誰でも無く 自分が裏切った 手を伸ばしてみたら あの虹に届くだろう どうしたって届かない 幻想には触れない コノハのように風に吹かれ 越えてゆきたい 全てを忘られる場所へ 狂おしい程に枯れた’誓い’を いつかの自分や 悪戯に切り刻んでくれよ テラリウムに閉じ込められ 踊らされる鼠どもが 何も知らないまま その息にピリオドを打つ 日々に追われていた 混迷と無秩序の中 健闘も虚しく 道は塞がれた 目を凝らして見れば 救いがまだあるだろう こんなにもやるせない 世界なんて許せない コノハのように風に吹かれ 越えて行きたい この虹彩(め)が憶えてる場所へ 雲の隙間がおとす光芒(ひかり)を この背に授けて あの日描いた世界線まで 飛べ──── 確かなモノなんて無い 舞い風の赴くまま 手の中で揺らめく 命がまだあるだろう 今にも消えそうな 今でも燃える炎 コノハのように風に吹かれ 辿り着いたんだ あの日君が憧れた未来 晴れ渡るこの空の光輝(ひかり)を この眼に焼き付け 絶望を切り刻んでくれよ