雨に流れるヘッドライトが 五線を踊る音符のように 歌にもなれない僕らを置いて 振り向きもせず通り過ぎてく 震える心ごと 見透かしてほしくて そっと顔を上げれば 吐き出したフェイクと 裏腹のリアルで 貼りつけた仮面が 濡れているね 抱きしめてしまえば ごまかしてしまえば あの頃の僕らは責めるかな 無意味な感傷と知りながら 優しいだけの過去だったのか 今では思い出せないけど 目を逸らすほど引きとめられる 心はずっと縛られたまま かさねた嘘の数 わけあった罪の数 きっとどこか歪-いびつ-に 差し出した未来は 不意に時を止めて 息さえ奪うように今日を迫る 雨音に紛れて 泡沫-うたかた-に溺れて つぶやいた何かが本音でも やっぱり僕らには聞こえない 吐き出したフェイクと 裏腹のリアルで 貼りつけた仮面が 濡れているね 抱きしめてしまえば ごまかしてしまえば あの頃の僕らは責めるかな 無意味な感傷が離れない