あの日の仕草 ひとつだけで 想いとは違う 色を映した 近くにいたのに 遠ざけたのは 誰よりも愛してた 証なのに 触れたい心を 隠したままで 時の流れに 置き去りにした 眠れぬ夜に 思い出すたび 募る想いは 行き場もなく 交わした視線 逸らしたのは 弱さを隠す 強がりだった 過ぎた日々さえ 抱きしめられる もしも今 すぐに逢えたなら 凍える胸に 沈めた願い 流れる季節 運んでくれるか 夜空を仰ぎ ため息ひとつ 名前を呼べずに 消えてゆく 時が癒すと 思ったけれど 深く残った 影は消せず 今も心に 滲む灯り 届かぬままに 君を描く 触れたい心を 隠したままで 言えぬままでも 愛している 遠い記憶に 手を伸ばすけど あの日の君は 戻らないまま 白い吐息に 沈めた言葉 まだ 君を想う