薄紫色の霧の中 幾度も見ていた夢の城 翼生えた狗の遠吠えは 貴女を導く使徒の声 生者に死の洗礼を 悲願を済う報いを 悪夢を見せてあげる 額に刻んだ 黒き星を 再び目覚める瞬間 貴女の心に 蘇る 誰よりも美しい友人は 鏡に映った罪の色 浴びる肌に滲む鮮血が 私の叫びに呼魂する 聖者に緋の宣誓を 彼岸に巣食う悪意を 呪いを貸してあげる その身に流れる 王家の血を 再び目覚める瞬間 貴女を遺って 蘇る 高き塔の頂へ 恥辱を隠すように 忘れられた魂は この日を待ち侘びて 生者に死の洗礼を 悲願を済う報いを 悪夢を見せてあげる 額に刻んだ 黒き星を 再び目覚める瞬間 貴女の心へ 扉を開くがいい 悪魔と契った その証を 躯は土に還り 貴女を喰らって 蘇る 私が貴女に 代わって生きるの