溶け出したよ 黄色い空 遠く太陽の熱が 揺らいで真鍮のように流れていく 飛び出したら 風が吹く 世界は動いていたんだね 僕はまたどうでもいい 数時間を潰して 拝啓 君は この季節何をしてるの 僕は いい加減に このシャツを着替えた方がいいな 溶け出したよ 夜の闇 それは急に冷たくて かさついた頬の火照りをさます 声がしたら行ってみよう 興味のそそる方向へ 予定は特にない自由を噛み締める 拝啓 君は この季節何を思う 僕は ようやく今 楽しみを見つけ始めてる そっちはどうだい 消えないことばかりで 君の香りがしない風が また僕を 拝啓 君が そばにいたあの頃を 僕は ずっと 思い出してばかりで 空は 変わりゆく 小さな駅 君を待っていたこと 灯りとか マフラーの 暖かさ とか