「奏」 意味を求めることをせむ 身体中 刺青だらけ 傷を愛すことこそ 神はあたたかく、7日を擦り もう2000ちょっと この上なく統べる何某か イマージュ 海樹 還す 孵する言葉、言と葉 白々しく無意味求め 三千里、此処は東京 苦しまずに死にたい キツツキが泣く昼 さめざめとした心持ち 心臓に突き刺して 〈隠れていた怪物が影から出現す〉 隠していた嘘が、影からヒンゲンす 焼かれ付いた傷に、塩を塗って返す 気味悪いね君は 今日は遺児とダンス 名前ない草木 踏みつけ歩く 足は黄色 飴色リボルバー シュッ 変に着飾るなよ貫通 霧のようなナイフ 〈繊細さゆへ僕ら武装蜂起〉 気にしない、値札 ゴミに価値見い出す こともありける故、僕ら風に成れる 林に慣れる、砂漠化 火山灰 雪の様と 無邪気になれなかったあの時 火のついたままの煙草を背負って あの子会いに行った 電話を持たず、火をくべるは 砂浜、舞浜、バハマ 未だ観ぬものを観たい 食わずを食い やらずを悔い 改めるまもなく次のshit 苦しい、徒然 早く僕も飼われたい 砂漠が広がっている まんなか 〈もうきっと大丈夫〉だ 大丈夫だ 大丈夫 裂け目なく苛立ち 分け目なく境目 鳩が走る水面 ああ素晴らしい 今宵何か始まる、生まる それは常にさうだ 生き死に日々気に なって言って落ちて 書いて消して決して 観せぬ己が宝たが 時遅き、違いはあれど貫かむ 砂混じりの唾 噛み締めゆく 全てあなたの言う通り 下らないから黙れや今すぐ トカゲのしつぽは何処へ パーキングエリアで会ったあの子 夕暮れ時 影とかくれんぼ なんでもない住宅地に染み付く痛み そういうものが私を苦しめる そういうものが私を在らしめる そういうものが私を苦しめ、 そういうものが私を在らしめる 避け目なく苛立ち 裂け目なく境目 鳩が走る水面 ああ素晴らしい 今宵何か生まる それは常にさうだ 生き死に日々気に なって言って落ちて 書いて消して 決して観せぬ宝