本当の名前も分からない二人は、 古い誰かの住んだ家、寝起きしてい る。 大人には見れない妖精なのですか? 蜘蛛の巣の這う空き部屋で夜も朝も 過ごした。 ああ、 誰も居ない家で強い雨、しのいだの です。 二人きりで。 そして雨が止んだら連れてってあげ るよ。 それまでは寝ていて。 本当の名前も分からない二人は、 古い誰かの住んだ家、寝起きしてい る。 大人には見れない妖精なのですか? 蜘蛛の巣の這う空き部屋で夜も朝も 過ごした。 ああ、 古く脆い屋根を寒い雨が貫くのです 。 今日も明日も。 いずれ雨が止むからそれまで眠って て。 罪のない寝顔で。 ああ、 それでは。もう来ない朝よ! この世の 歪みに挟まる些細な塵芥のよう。 私らはそうだ。 ああ。 赦して赦して赦して赦してよ。 赦して赦して赦して赦して! いつか。雨が止んだら全部終わるか らね。 全部赦してあげるよ。
