思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分るもんかと 沖の煙を 見ながら ああ あの娘(こ)が泣いてる 波止場(はとば) 呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜(いちや)どまりの 旅の鴎(かもめ)と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場 なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではろばろ それを頼りにいつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場