[部屋がひとつって、 唯のひとつか?] ひとつ それはひとつ 小さな部屋がひとつ [そして、 もうけがないときなんて、 父さんすごく怒るんです。] [そりゃひどい。] [小さな部屋でいつも ギューギュー、ギャーギャー もう顔を見るのも嫌だ!] [そんなことを言ってはいけない! 私なんか母が亡くなり、 父上一人きりなのに、 父上の顔を見ることさえ 難しいんだ。 みんなでひとつ屋根の下で暮らす。 こんな 素晴らしいことはあるまい!] 小さな部屋で 家族みんな 肩寄せあって 笑顔がいっぱい ドロンコの中を ハダシで遊ぶ だけど誰にも 怒られない なんて素晴らしい 夢のようなくらし [王子様の部屋はいくつ? ひとつ? ふたつ? じゃあみっつ?] 400 数えられない どこまでも部屋が続く [へえ、400! 毎日違う部屋に寝ても 一年以上かかる、凄い。] 大きなお城で お付きの人に 大事にされて 金貨がドッサリ 命令ひとつで 何でもかなう 皆が僕の家来さ [僕は王子様が羨ましい。] [私はお前が凄く羨ましい。] 好きなときに友達呼んで遊びたい 毎日 好きなときに綺麗な服で踊りたい みんなで だから/だから だから/だから だから だから 逃げ出したいのさ きみになりたい