クロサンドラ

歌詞

瓶詰の地獄に咲いた華は、 いつまでも硝子に気付かぬまま、 散った。 小さな世界はさぞ綺麗でしょう。 可憐で儚い夢の外側、 現実は理想とかけ離れていた。 きっと私もそう映るでしょう。 心の中まで演じて仕舞えば、 弱さも涙も覆い隠せるから。 嗚呼、嘘で塗り固められた私へ。 気高い華のように強く在れ。 誰かの言葉に踊らされて生きる。 虚飾の華に囚われて、 仮初のエゴを纏う人形。 言い訳を許さぬ世界の目が、 勝手に心の貌を決め付けた。 外で着れぬ服がまた増えた。 軽率な言葉が胸を刺して。 その度私は心の裏側で、 少しだけあの子を羨んだ。 どうして。ねぇどうして。 あの子に成れないの。 弱さは私の武器にはならない。 本当の私を見つけて。 手折らないように、優しく触れて。 もう少し心の儘に、 振舞えるだけでいいはずなのに。 ねぇ いつか私、 私に成れるのなら。 か弱い花のように愛されて。 そんな夢、胸の奥に隠して生きる。 虚飾の華に囚われて、 箱庭の中で踊る人形。