街路樹吹き抜ける風ももう遠い記憶 深海にはあたしの不幸ニュース まだ届いていない 新幹線の窓から魚がみてる 眠る間に深いとこまで 来てしまってたみたい 譲れないものなどない なんだって今あるもの あなたにあげる あなたにもあげるからね ここには時間とかないんだ ずっと森を漂っているような そんな気分 譲っても譲っても 溢れ出てくるの あたしの脳の中有り余ってる あなたにあげる あなたにもどうぞ、まだあるから 冷たい街では冷たいニュースも 透明で無痛で体すり抜けるの あたたかい君のそばでは 少しの痛みもまるで許されない それが 今なぜかしら無性に心地いいんだ 十分に強いはずのあたし 手に入れた冷たさは うまく生きていくための 術だったけれど 君の前では無力さ 無力さ それが無性に心地良い 深海に潜ってく もう戻れないよ