霞み惑わすのは愛故か 燦々と降り注ぐのは哀故か 祝儀の葬列 刹那でもあり永久でもあり 微かに見える笑顔に涙ほろり 燈籠の灯りが湛える冷たい温もり 浮かび上がり、そして消える… また浮かんで、消える… 足音だけが右から左へ… 暗中模索 五里霧中 朧月に誘われ 「見えぬ…見えぬ…」と嘆いては、 恐る恐る忍び足 <♪> 彼方から聞こえる祭囃子 鼓は咆哮、幾千の慟哭 <♪> 泥濘がその命を拒むかの如く… 幼心がその命を投げ出すかの如く… 燈籠の灯りが湛える冷たい温もり 浮かび上がり、そして消える… また浮かんで、消える… 足音は気がつけば背後に… 暗中模索 五里霧中 朧月に誘われ 「見えぬ…見えぬ…」と嘆いては、 恐る恐る忍び足 行きはよいよい…帰れない… 此処は何処…? 「怖い…怖い…」と嘆いては、 祭囃子に変わり行く <♪> 暗中模索 五里霧中