深夜 地下鉄の駅のホームで 僕は灰になっている あなたの香りを思い出す度に 傍にはもう居ないと気付く 朝までどうでもいい話で 笑ったことも 欲しくない飲み物が 自販機から出たことも 数え出したら こんな思い出はきりが無いものだね 思い出の数だけ見過ごしていく さよなら なんて言葉を伝えたのに あなたを想うのは情けないのか 最終電車 何処行きかも知らないで 僕は終点へ向かう 深夜 誰も居ない車両の隅で 僕は灰になっている 窓ガラスに反射した僕の姿は なんだか昨日より疲れてる さよなら なんて言葉を伝えたのに あなたを想うのは情けないのか 最終電車 忘れられた荷物が まるで今の僕のよう 止め処なく溢れるこの涙は あなたが心に居る証 さよなら なんて言葉を伝えたのに あなたを想うのは情けないのか 最終電車 何処行きかも知らないで 僕は終点へ向かう いつまでも帰りを待つ犬のように あなたを想うだけじゃ 変わらないのか 最終電車 連れて行ってくれないかな いつかのあなたのところへ