叱られれば泣いた事や 殴られれば正した事 教えられれば学んだ事も 痛いくらいに覚えているの 強くなれなくて傷ついた事も そうやれなくて謝った事も かなしい跡になる前に 手紙はいつだって書けないままで 自分を探し出せなかったあの街や 自分を見つけられなかったあの街へ ほんの少しだけだけど届いた返事 「まともじゃなくたって それでいいから」と 怒られれば責めた時や 晒されれば悔しかった時 話をすれば楽しかった時も 笑えるほどに思い出せるの 駄目だなんて文字にしないように 馬鹿だなんて文字にならないように 残りゆく跡にならないようにと 手紙はいつもまだ書けないままで 貴方に優しく出来なかったあの頃や 貴方に辛さだけぶつけたあの頃へ 全部忘れられないと届いた返事 「ふつうじゃなくたって それでいいからね」と 解らない言葉は全部調べ出せた だけど誰かの為の辞書でだったから 頼りないものさえそっと頼りにした きっとどこにもない 気持ちだったから 自分を探し出せなかったあの街や 自分を見つけられなかったあの街へ 貴方に優しく出来なかったあの頃や 貴方に辛さだけぶつけたあの頃へ 全部忘れられないと届いた返事 「まともじゃなくたって いいから」 「ふつうじゃなくたって それでいいからね」と