あの日の君はこう言った もう無理かもしれないと 『大丈夫だよ、 僕がここにいるから』 言いかけて 飲んだ あの日の僕はなんて言ったんだっけ 君はどんな顔をしていたんだっけ 覚えてないのは偶然じゃないよ ごめんね僕が弱いだけ 知らない匂いを纏っている なんだか悲しくなる匂いだった 知らない指輪をはめて 君は 君は 君は 少し冷たい夜風に吹かれて 心地好さそうに 煙草を吸っていた 君の隣で 同じ味を刻み込む いつでも 君をそばに感じられるように あの日の空は泣いていた 不規則に揺れる木の葉が僕を 不安にさせていく 君の声にノイズがかかって なんだかうまく聞き取れない 知らない声が聞こえたんだ ぼくじゃない誰かに向けて歌う歌 知らない歌を口ずさむ 君を僕は僕は 秒針は止まることなく僕を刺し 続けてる ボロボロになった心を 必死奮い立たせて 大丈夫大丈夫言い聞かせて もう一本たばこに火をつけた 懐かしい温もりを感じた 大きな君の手が僕の髪を撫でた 知ってる笑顔覗かせた 君を僕は僕は 少し冷たい夜風に吹かれて 心地好さそうに 煙草を吸っていた 君の隣で 同じ味を刻み込む いつでも 君をそばに感じられるように