秋の祭りが近付くと みんな生き生きして来ます 今学校の家庭科で はじめて浴衣縫ってます 母さんの好きだった 桔梗の柄は似合うでしょうか 針の穴へと糸を通せば 母さんいない秋祭り もう友だちは縁日に 誰と行くのか決めてます 私の好きなあの人は 春にケンカをしたっきり 金魚すくい綿菓子も ひとりじゃきっと淋しすぎます 風車へとため息ひとつ 今年もすぐに秋祭り ほら川花火パチパチと みんなの顔をてらします くち紅させば父さんが 色っぽいなと笑ってた 樽みこしかついでる 同級生の男の子たち 星降る夜に団扇を振れば 心はなやぐ秋祭り