ポラロイド 止めてた場所が うっすらと判るの はしゃいでる二人の笑顔 おととしの出来事 もう写真も破ってしまったけど 恋した月日だけを 壁紙にそっと残し ちいさな白い影は 失くして気づいた心の深さ 静かに映してた さよならを感じた頃は 一日が長くて 思い出は美しいほど つらいこと知ったの もう今では笑って話せるけど 季節が いつの間にか 過ぎてゆくように きっと 小さな白い影は 窓に差し込む夕陽の中に 染まって消えてゆく もうひとりもステキに思えるから 責めたりしたけれども にくんではいない 今は 心の白い影が 静かな時間の流れの中に やさしく溶けてゆく