愛してるも さよならも 此処には無い 恋と呼ぶのも烏滸がましいほど 最低な夜 飾り付けて この噛み痕が 消えぬように 目覚めた時 腕の中にいれたこと ふとした写真 保存してくれたこと 赤いアザ 心地よい痛み 鏡を見る度 熱を帯びて 嘘に嘘 塗りたくれば わざとらしいくらいに輝いた 用法も容量もやめなよって声も 破ればどこまでも溺れられる 君に溶けていける 愛してるも さよならも 此処には無い 恋と呼ぶのも烏滸がましいほど 最低な夜 飾り付けて この噛み痕が 消えぬように 嫉妬してもなだめてくれたこと 嬉しいほど夢見せてくれるくちびる キスをしたら心が見える気がして 怖くなって その胸に額うずめた 依存なら解けぬよう 血の滲む証 残して欲しい 支配して 何もかも 嘘の中でずっと生きていけるなら こんな身体(こころ)壊れてもいいよ 信じることから目を逸らせば 笑えるくらい 幸せでいれる 終わりから逃げられるなら 自分のことだって殺せるよ 逃げて逃げて 夜に 迎え入れてくれた 夜に 逃げて逃げて 君に 手を取ってくれた君に 息切らし 疲れ果て 声枯らし くたびれて 傷だらけの足にも気づかず 君だらけの夢を見ていた ぽっかりと空いた穴 必要なものに気づく前に このまま 突き落として欲しかった 裏切られてもいい だけど 裏切ることはしたくなかった 最低な夜 夢が醒める この噛み痕が消える頃 愛してるも さよならも 其処には無かった 恋と呼ぶのも烏滸がましいけど 弱くて脆い 私にとって 紛れもない 恋でした