夜が明けたら私たちはこのまま 振り返らずに遠い町へ行くのだろう 夜のしじまの一粒の光のほうへと そのまま辿れば見えるはず 夜が明けたら私たちはこのまま 何も言わずに じっとそのときを待つのさ 今はこのまま私を生きていくのだと そっと足を踏み出す コンクリートの上を 走るバスに揺られて 煌めく夜の街の音に光に飲み込まれ 星の見えるあの場所を思い出したら 祈るようにまた歩いていく 夜が明けたら私たちは静かに 振り返らずに遠い町へ行くのだろう 今は身体が 心が離れてしまっても 消えはしないとわかってる その目は その耳は わかるはずでしょう 私の道を行くのは私だからと 闇の夜をかき分けたその手に透ける 光を離さないで 夜が明けても私たちはこのまま 黄金色の日々を心に詰め込んで 木々のざわめき この匂いを 風の温度を 笑い合った声を この胸のときめきを もしもこれから あなたの眼に映る景色が 曇ったときは思い出してほしい きっとこのまま 私たちのまま行けばいい もうすぐ 光が もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ