急に電話したから ちょっと驚いていたね 君が好きな映画を観てたら 声が聞きたくなった 君が暮らす街から 井の頭線に乗って 4つ目の高井戸の駅の改札で 待ち合わせしよう 歩道橋を渡って 花が舞う神田川の向こう 赤い看板の喫茶店 お気に入りの席は座られてた 君と目が合うだけで嬉しくて まだうまく話せないけれど 雨上がりの空にかかる2つの虹が 寄りそうように 少しずつふたりの距離が 縮まっていく春 「僕が引っ越してきてからもう 半年が経つんだね」 そんな話をしながら君は 窓の外桜を見てた 特別な場所だから 誰も連れて来なかったのに 君に逢いたくなったあのとき 特別な人に変わってた 空が夏色に染まる頃 この恋が叶いますように 夢のあとさきを考えるのに まだ何も言葉にできない 嫌われるのが怖いなんて 臆病者の言い訳 雪解けの日向に咲いた花は 風に揺れて枝を伸ばしてた 大切に思うほど儚く遠ざかる 君の横顔 このコーヒーが冷める前に ちゃんと打ち明けたい