遠くで 眺めて 頭に映して 静かに 剥がして 追憶のフィルム あの頃は 二人きり 裸足で 熱を確かめて 気付かないでね 探さないでね 僕はただの酔な観客 気にしないでね 君は舞台の上で 僕はただの観客だから ぼんやり 想い馳せて 瞼に映して ゆっくり 花が咲いて 痛みも和らぐ びっしょり 汗をかいて 必死に 過去を振り払う 忘れておくれ ゆらり揺れて 記憶の波に 攫われないで 明かりの中で 手を取り合って 音に合わせて 二人で回る そんな日々も 全てが去って 君は新しい ドレスを纏う 振り向かないで 幸せになって 空を揺らめく 星に願う いつの間にか 長い夜が明ける 涙を乾かして