空っぽの部屋の中で呟いてた 今まで歌えていたあの歌も 思い出せないでいる 知らない街の中で溺れそうな夜も ぐるぐる回る君の声だけを 覚えていたんだ 思えば僕の目は反射せぬ黒曜の色 いくつも夢を見た 昼間は息を潜めてた 聞こえるか?あの祝福の歌 新しい季節が来るのだろう 花びらを追いかける子どもたちと 目眩のする午後 今すぐ壊れてしまえたら 僕の名を呼んでくれと 何もないここで一人きり 耳をすませている 目覚めたらなんだか 戻れない気がしていた 目を瞑って待ってた 春風も知らずに いつか見た 映画のあのワンシーンみたい 消えろよ、信じよう これは悪い夢だってことを 空っぽの部屋の中で呟いてた 今すぐ壊れてしまえたら 僕の名を呼んでくれと 何もないここで一人きり 耳をすませ 君の声を待っていた ああ 布団も呼吸も体温も 朝の来ない夜も 今すぐ壊せてしまえたなら どうしてここにいるんだっけな もしこれが現実だってんなら 見合うだけの愛を教えてよ もう戻れないんだと言うのなら さよならの続きをしよう