ふつうの暮らしがしたいけど ふつうの暮らしとは何だろう? 片手にぎりしめたコインで 僕は何を手に入れるのか 君は一輪の花を買い あの子の笑う顔 願った 僕は自分一人のために ただ空腹を満たそうとした 向こう岸では知らない人が 「はした金だ」と投げ捨てた それを拾うも拾わぬも 責めるのも憚られて 向こう岸で何が起ころうと 僕は知らないふりをした 「そして暮らしは守られた」 錯覚しては 生きる ふつうの暮らしがしたいのに 僕らはそれぞれに違って 僕が何かを守るたびに 君の心は遠ざかった 今日はこんなに天気がいいし 忘れてしまいたいことは 何も見ないでひたすらに 道なりも悪くはない 君は人のために笑い 心では泣いている 「そして暮らしは守られた」 錯覚しては 生きる ふつうの暮らしがしたいけど ふつうの暮らしとは何だろう? 片手にぎりしめたコインで 僕は何を手に入れるのか ふつうの暮らしがしたいのに 僕らはそれぞれに違って 僕が何かを守るたびに 君の心は遠ざかった