午前5時 まだ街は眠るころ 歩くふたり 朝日を観に出かけていた 年末は何観た、とか 去年はこうだったな、とか 今年はもっとやりたいこともできた らいいなって 白く蒸れた息を吐く いくつもの心象 まざりあう奇跡 そんな光景すら 風のように過ぎた 「きっと来年もこの場所で観る」と 晴れやかに そう呟いた 午前5時 まだ夜は明けぬころ 歩くひとり 朝日を観に出かけていた しんしんと冷え込んだ冬の中を 辿って 彷徨って かじかんだ肌を衣にふくませて こんな思いしてまで 馬鹿みたいじゃんね いくつもの一生 あまたある季節 そんな年月すら 風のように過ぎた きっといつまでも何処かで 観ていると 晴れやかに そう呟いた
