「あのさ もしも明日が来ないなら ただ誰よりも素直に想いを 言葉にできるのに」 まるでいつも嘘をついているような そんな口ぶり 君は少し僕から目をそらす ねえ すぐそこだよ ほら 厚手の靴下を変えて 待ち侘びた空気に つられて早まる呼吸 僕は何年も先の未来を 二人で生きていけるように 願えば願うほどに君が 遠のいてく気がして いくつもの想いの欠片が 今はまだ名を持たぬように 僕たちはそれを知らない 春の匂いが靡く頃 愛しく咲くんだ 君の中で まだ結んだ約束は息をしていますか 今はどんな願いも寂しさも そこに君がいて これはそうね 多分 恋の魔法だ 「あのさ 僕らに残された時間は そう多くはないから 生きた証をここに残しておこう」 固まる筆先をちょんと濡らしたら 無理におとぎ 話みたいに 着飾らなくたっていいんだ ほらおかしいよね ただ肩を並べるだけなのに 涙が出るほどに 僕のすべてだった 不意に触れる指先も 決まって17時に鳴る鐘も ここにはもう帰って 来れないみたいだよ 今も消えない見えない痛みが僕を 抱きしめて離さないや やっと気づけたはずなのに 僕は 僕は何年も先の未来を 二人で生きていけるように 願いは願いのまま 決して形をなさぬのなら いくつもの想いよどうか 優しさや温もりを帯びて 君の元へ届きますように 並んだ影が伸びる頃 等しく散るんだ 日々の中でただ面影は薄れいつか 消えゆくもの されど目を閉じれば ほら 今もまだそこに君がいて これはそうね 多分 恋の魔法だ
