Track byんoon
触れたら触れず スイカの香り 白む地面と 夜深い月 湿った透明性を 線で象る いくつもの 掌の隙間 アープル メイライト 泥濘 目を凝らすと やっと見える くらいの差異 橋の袂で 星を眺る 冷えた鼻筋 向こうの隕鉄 めくれ始めた貯水葉 いくつかの 掌の中に 見透かす視線が 揺れて揺さぶる 蝸牛管の奥を 迷わず貫け いつかあなたに 聴こえるなら 一つだけ 掌をあけて