泳ぐ空 見上げるほら 風に揺れる花 かかる砂 顔を撫でていた 猫の手も なぜか沈んでた 鳥の名も 夢の中 帰り道見た魚 またね言いながら 明日から もういない 聞こえる あの日の音が この町はもう一人では 歩いていけないのに 聞こえた あの日の声は 雨の中 傘が鳴らす騒音で 露へと消える 窓辺から のぞく煙 宙を舞うとびも 空の先 今日は東雲に 雲はない 傘は開かない 朧月 あした こぼれる あの日の音が 変わってくこの町には 追いつけないのに こぼれた あの日の声は 途切れた雲の隙間 滲んだ空へと浮かぶ 透ける鼻先 燃える指先 揺れる瞳も 全部オレンジ 透ける鼻先 燃える指先 閉じた瞳は もう青い色 聞こえる あの日の音が 木にかかる髪の影は いつかは追い越し 聞こえた あの日の声は 水たまり照らした道 新しい歌に変わり 藍色 揺れる水面 虹の道 空に光る