祇園をよぎれば 桜の月夜 今宵逢ふ人は みな美しき 色に出にけり わが恋心 ものや思ふと 人の問ふごとし 徒花 白蓮 沙羅双樹 (あだばな はくれん さらそうじゅ) 駒鳥 白鷹 百千鳥 (こまどり はくたか ももちどり) あやしき小宿の 手枕の袖 契りし時こそ ものぐるほしけれ 夕凪 東風 風光る (ゆうなぎ とうふう かぜひかる) 十六夜 寒月 朧月 (いざよい かんげつ おぼろづき) 美し都は 青丹よし ありをりはべり いまそかり 千変万化の 花吹雪 玉響 道行 細雪 (たまゆら みちゆき ささめゆき)