海か夜空か わからなくなる やわらかな黒 ランプひとつで静かに 沈んでしまいたい 星は降るのか 揺れる月の上 眠れるんだろうか そんなことは試してみないと わからないけれど 小さく傷ついた夜に 冷えた手でごまかす前に そっとしておくからさ 教えてね 教えてね ぼくたちはこれから 識りあっていく 自分のことすら 宝探しの途中 長い旅になる 好きなものとか 素敵なものとか 全部違ったり たまにかぶったり そんなぼくたちの 違ったところも 面白がっていたいな ここが帰る場所 じゃなくてもいいよ すきなところに 行っておいでと言うよ おちついたころに 話してくれても いいからね いいからね 小さく傷ついたこんな夜には 特別なことは 何もしないから 星が降る頃に 揺れる月の上 いっしょに 眠りませんか