初めて食べた淡いスープの味は 初めてじゃない 遥か彼方の記憶 追い求めても追い求めても 戻れない夜だ 何も見えない深いプールの底で 導くように微かに聞こえる声 泳ぎ続けて泳ぎ続けて 生まれてきたんだ この目で見る世界は時に残酷でも あなたのいる景色はこんなに美しい 遮るものはない初めての朝だ 初めて噛んだ柔い肌の温もり 初めて舐めた甘いミルクの匂い 忘れたくない忘れたくない 小さなやりとり 巡り巡る世界は形色を変えて あなたのいない日々が やがて訪れても 明けない夜はない始まりの朝だ 生まれた日からずっと聴いてた あの歌声はもう届かない 生まれた意味を作り続けて 誇れるように生きてゆく この目で見る世界は時に残酷でも あなたのいる景色はこんなに美しい 遮るものはない初めての朝だ 明けない夜はない始まりの朝だ