本を閉じたとき始まる 誰も知らないお話の続きが 階段を駆け降りて 地下鉄に飛び乗ったあとは 退屈そうな顔してるだけで 上手にとけこめるわ ふつうは誰も想像しない この街にただひとりだけ 住みついてる魔女がいるだなんて 宵闇色のドレス ふわり ひるがえし 摩天楼を見下ろす この景色が気に入ってるの 夜ってなんて明るいんだろう 世界ってどこが果てなの あなたが眠る頃 私は飛び立つわ into the night 誰かが噂してる まやかしさ 魔法ってやつは 心の隙間にうまく取り入って 人を惑わせるんだ 子供騙しの悪巧みだと 目には見えない宝石を 差し上げたら罪になるのかしら 願いをかけたリボン 指にからませて ささやかな驚きやひらめきを 配ってまわるの クスッとできる可笑しなこと ドキッとさせる何かを 嫌われ者だけど絵本の中ではね once upon a time 小説は現実を 原則は例外を 結局は超えられなかった いつも 宵闇色のドレス ふわり ひるがえし 摩天楼を見下ろす この景色が気に入ってるの 夜ってなんて明るいんだろう 世界ってどこが果てなの あなたが眠る頃 私は飛び立つわ 街は目覚めるわ deep into the night once upon a time deep into the night once upon a time