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脱殻

Track by詩依

137
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  • 2024.02.04
  • 3:46
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歌詞

声のない街の騒がしい足音に沿って 夕暮れの列車に乗り 揺られる お決まりのリスト 繰り返す歌声の中 聞く理由を喪った曲が耳を触って 微睡みを飛ばしていった 食う、寝るの隣に座っていた 好きでもない声、形は消えて 日々が少し巻き戻って 気にも留めずに廻る夜に ほっと息をついて いつものように 嫌いじゃない味を手に取って そして戻した 貝殻の愛情を知る意義など ないなんてこと 判っていたでしょう 居心地なんてものは窮屈になって いつか棄て去られて朽ちるの 「ただいま」 二人では少し狭い部屋に 広々と独りそっと 呟く苦みさえも 舌が運んだコーヒーの味がして 拭えないまま 癒えない肌 疵を気にして触れる 渇いた瘡蓋を 剥がす度 痕は新しいまま 選んで吸った 好きだったはずの煙草に 「格好良いね」が ふいに溶けては消える 清々したって 脱殻が煙を吐いて 淀んだ最低な思い出を貶して なんで、って 嗚呼 未だ捨てられずに 仕舞い込んでいる 綯い交ぜの感情(ホントウ)を 隠し繕う人は嫌い でも仕方ない そんな私(キライ)を委ねて 惚れた未満の落第点 世の中きっとそんなもん だって貴方も碌なもんじゃないわ、 なんて 利口なふりをしたって 忘れてやれないほど 悔しさを滲ませて 「さよなら」を告げた最後の君に 嘘でも嫌いだと 笑えば良かったね 好き勝手 不意を突いて 忘れられたくなかったの? 笑えるほど古くなれば いつか許してあげる 渇いた瘡蓋を 剥がす度 痕は緩やかに変わる 選んで吸った 好きな煙草の残り香に 「格好良いね」が 今も溶けては消える

1曲 | 2024

このアルバムの収録曲

  • 1.脱殻
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