怒涛(なみ)の拳でヨー 殴られながら 俺も一端(いっぱし) 海の男の面構え 右で舵とり 左で飯を沖の戦(いくさ)場(ば) 近いじゃないか <ドッコイ> 度胸が華だよ荒らくれ漁師の 一番船だ <<< ♪ >>> 頑固おやじのヨー 苦労が沁みた 船体(ふね)の傷さえ 今じゃ漁場の誇りだぜ 白髪交じりの お袋さんへ海の手柄を 見せよじゃないか <ドッコイ> 二代目漁師の意気地がはためく 大漁船だ <<< ♪ >>> 海の稼業にヨー 惚れ込む俺を 何も責めずに 無事を祠に祈る女(やつ) 恋の「いろは」は苦手だけれど 女房気取りが 嬉しじゃないか <ドッコイ> 鴎も踊って 港(ま)祭(つ)りにゃ夫婦(めおと)の 錦の船だ