時がたてば忘れると誰もが口を 揃える どうしてかな この悲しみはまだ 君の匂いがするのに 無くしたものや後悔を眺めて ただやり過ごしている こんな 自分になりたくなかったくせに なりたい自分もわからない ずっといつまででもその温もりを 覚えているよ もうどうしようもないことばかりだ よ 僕だけうつむいたまま 時が経てばわかるよと誰かが言葉を 濁した それとなくそれなりに生きる 今の僕に なにを願うの? 夕立 白く煙る街並み 肩を濡らして家路急ぐ人たち ひとたび ピントずらせば楽じゃない? 濡れたいわけじゃないのにいつも 傘がない 遠く遠く霞んでいく 理想の自分なんてとうの昔に 忘れてしまったよ それでも雨が上がることを願うよ そっと目を閉じれば心の中の君は 笑ってるのに ああ どうしようもないことばかり だよ 僕だけうつむいたまま 離れていく時間の中で 想い出だけ近すぎて 通り抜ける風が 見上げた夕空の高さが 今思い出させる きっといつまでもその温もりが僕を 生かすよ もうどうしようもないことばかりで も 雨が降り止まなくても