おとぎ話は、 いつだってハッピーエンド。 だけど人生には、 その続きがあって。 だからボクはいつまでも、 おとぎの国の王子様みたいに、 泡沫の夢の中で生き続けたい。 どうかこの魔法が、 永遠(とわ)に続くように。 明けることのない夜を、 また願うけれど。 ボクには、秘密がある。 それを知っても、愛してくれる? 本当の私とは、一体何なのだ? 本当のボクは、 王子様にはなれないの? このままじゃダメだって、 そんなことは分かってるけど。 空っぽのボクを、 キミは受け入れてくれる? 私が私であることのその意味を探し 求めて 自分らしさなんてそんなものやっぱ り分かんないけど 何にもないボクだけど 何にもないこのボクだからせめて 空っぽの器に零れ落ちそうな夢を 詰め込むんだ キミの前ではいつだって キミの好きな自分でいたいから 自分らしくあることがどうしても 諦められなくて 貴方に紡いだ言葉のすべてが 私の今を綴るように どんなボクもボクなんだってそう 思えたのはキミがいたから 私が私であることのその意味を探し 求めている キミの 前ではいつだってありのままの 自分でいたいから 何にもないボクだけど 何にもないこのボクだからせめて 空っぽの器に溢れるくらいの夜を 詰め込むんだ 語りあった星空の下いつかの夜を 重ねていた 分かりあったあの 日ひとりではないと知ったんだ いつの日か堪えたその涙を 慰められなくて 寄り添いあったその時間にだから 「ごめんね」じゃなくて 「ありがとう」を どうかこの魔法を、 永遠(えいえん)と 呼ぶことができるなら。 おとぎ話みたいな夜を、 いつまでも願っている。 もしも許されるなら、 ハッピーエンドの物語を、 いつまでも、キミとふたりで。