太陽が名残惜しそうに消えた 街の灯が眠たそうに目を覚ます 家路遥かな帰り道 黄昏色の雲は流れ 満員電車にゴトゴト揺られて 駅裏に掃き出された人ごみ 胸が切ない夜もある 俯(うつむ)かないで家へ帰ろう 夢も希望も胸に生きてたつもりが 何処かで失くしたモノばかり 悲しみを迎えに行くのは止めたよ 明日は笑顔でいるために 小さな生命(いのち)があなたに宿る どんな世の中をこの子と生きる 甘辛く煮た金目鯛 静かに時間(とき)が通り過ぎる 麗(うるわ)しいあなたと 共に生きられる こんな俺だけどありがとう 毎日すれ違う気まぐれな風に 吹かれて飛ぶような シャボン玉のように さ迷い トンネル抜け出して 歩こう どこまでも 夢も希望も胸の奥で燃えている 誰にも内緒でいたいけど 悲しみを迎えに行くのは止めたよ 今宵は月さえついて来る