透明は最後 空回って音もなく消えた 甘い期待は燃え尽きて 散らばった灰のようだ 蝕んでくような気配を 撒く術は無く 保たれていた終わりは 崩れるように 翳る 日が 焦がれてた あの白熱を連れて 開いた目に 映るものは 色褪せた 楽園と 儚い 影だけ 敬虔な体も今となっては泡と同じ 体温、ひりつくような諦念 耄碌する情操 糧と信じたものはとうに 湧いて溢れる焦燥が 背中に這う 震えることのない声は 劈くように 憧れは 腐り果てその形相を向けた 搦め捕られ 動くことも奪われたままで ただ痛みを 飲み込む 「当然の結末」と 物分かりの良いフリはできても 渇きがもう一度を願う この目が 見上げたその 光で潰されても 翳る 日が 燃えていた あの眩耀を連れて 空ろな目を 繋ぐ存在は 淡い光で落ちる 揺蕩う 影だけ