桜の声を聞いた日 海の青さを知った日 空にイワシが見えた日 白い世界が生まれた日 セーラー服の袖口 小さな恋の切れ端 隣の席のあの子の ノートがすごく気になる グレープフルーツみたいに よくわからない味だった 春風のせいで喉の奥に残る 甘さの扉が開いた コトノハジマリを思い出したら 目を閉じて 初めて感じたトキメキをもう一度 繋いだ手が離れた 「ごめん」の一言が言えない 負けるつもりなんてない それなのに勝てない試合 苦いコーヒーを我慢して 無理やり飲み干しだんだ 背伸びやめて ミルクと砂糖を ほんのひとさじ垂らして お子様 コトノハジマリを 思い出したら目を閉じて 悲しい記憶を少しだけ手繰り寄せる 心のカレンダーをめくってみれば 誰にでもある特別な平日 例えば嘘をついた日から6回 月が昇ったらそれが僕らの… コトノハジマリを 思い出したら目を閉じて 甘くて苦いあの気持ちをもう一度 焦がれた気持ちを 思い出したら大丈夫 全て始まったあの日から もう一度