邪推を溶かした 涅色の珈琲 このところこんな モノばかり淹れてる 遮った部屋のテーブルに ちぐはぐな言葉 運ばれてくる羨望の種 お腹一杯だ もう要らない 君の目は見ない 今日も失敗だ 君の料理は とてもとても美味しいのに 顕な渋さが飴色の紅茶に それどころじゃないが どうして気に障る? 耐え切ったはずの御依頼 ごちゃごちゃなアイロニー 磨いても削れるだけの錆び 渇きそうなんだ 故に僕は飲もう知らぬ液を 今日も散々だ 僕の料理は あれもこれも綺麗なのに 僅かながら意気の香りがする 冷める前に舌先で触れてみろよ お腹一杯だ もう要らない 君の目は見ない 今日も失敗だ 君の料理を口にしたら 一体誰のことだろう 知らぬ振りをして 明日になったら また君を嫌いになるよ 空の頭で