夢から戻れば にじんだアイラインはそのまま ガラスのハイヒールは ひと晩踊っただけで ひび割れた ありきたりな 恋でもよかった 深く沈んで 息もできない ずるいあなたと まぬけなあたし 誰も知らぬ間に はじけたマボロシ 泣くわけないよ おとななんだから 羊を数えたら眠れる なんてうそね 出かけよう 並木道のいつものお店 "ごきげんいかが? 今日もカフェモカ?" 眩しいくらいの 彼女の笑顔 太陽みたいに この街を照らす やさしい声に ぼやけた景色 甘いだけの 恋じゃなかった 苦さの向こうに なにがあるのかな ドアを開けたら ずっと好きだった あなたのことをキライになって 独り歩く 木枯らしの朝