お前と会った仲見世の 煮込みしかない くじら屋で 夢を語ったチューハイの 泡にはじけた 約束は 灯りの消えた 浅草の コタツ1つのアパートで 同じ背広を 初めて買って 同じ形の ちょうたい作り 同じ靴まで 買う金は無く いつも 笑いのネタにした いつか売れると 信じてた 客が2人の 演芸場で 夢をたくした100円を 投げて真面目に拝んでる 顔にうかんだ おさなごの むくな心に またほれて 1人たずねた アパートで グラスかたむけ なつかしむ そんな時代も あったねと 笑う背中が ゆれている 夢はすてたと 言わないで 他にあてなき 2人なのに 夢はすてたと 言わないで 他に道なき 2人なのに