手に絡めたアルコールは 瞬く間に溶けて消えた バックパックには 不要なものが嵩張るだけ 重さもなくて いつからか 埃まみれ 憧れは夜に呑まれて 皆と同じ 揃う足並み ショーウィンドウの マネキンみたいに そのファンデーション イミテーション 重ね忘れていく ローテーション ハレーション 濡れた頬を隠して 街は流れるプール 彷徨うフール 私は誰か 終電はもう遠くなって 背を丸めて紛れた 人混みの中 傘を刺せば 簡単に馴染めるけど 空は狭くて 安心などなくて いつか見たテレビドラマ 憧れは夜に怯えて 重い足取り 見える陰り ショーウィンドウの鏡の奥に アイソレーション イミテーション 染めて失くしてきた ローテーション ハレーション 濡れた頬を隠して 街は流れるプール 彷徨うフール 私は誰か 終電はもう遠くなって 涙の知る限り 輝きばかり 透明だから そのファンデーション イミテーション 放っては転げていく ローテーション ハレーション 濡れた頬を拭いて 街は流れるプール 彷徨うフールに さよならを 終電はもう遠くなって