手を伸ばし掴み損ねて 今気づく 僕じゃ何者にもなる事は叶わない 目覚めたら手際良く身支度 下らない朝のニュース横目に 見飽きたこの道の先にある 肉塊を運ぶ動く檻に乗り込む でも僕は何処に向かうかさえ 解らない。 嗚呼、 初めから目的地なんて無かったな。 生まれ落ちた意味求め 予定調和な朝 幾度と無く繰り返し 夢を見てたんだ 青く儚く 今ココにいる理由を 僕は目を逸らした あの日見た夢から 背負うものを失った今 生きる気力さえ失い 終わらせる勇気も無い 満身創痍な夜 幾星霜重ねていた 夢を見る事はもう無い 酷く脆い この躯体では ただ誰かに認められたかった 僕はもうココにはいない事を知った