抱き寄せられて震える わずかに早まる鼓動 静寂に漏れる吐息が いつもより荒く響く 首筋をなぞる貴方の 唇もぎこちない こぼれた汗が私の 胸に落ちてはじける シーツの波の上を 漂うように揺られて ほころびかけた蕾を 貫かれて咲(はなひら)く 果てた余韻の静けさの中 疼きと熱の波に呑まれて 貴方の腕に抱かれながら なぜか涙が溢れて止まらない ほんの今の出来事なのに 永遠と思えるほど 永く甘い ぬくもりが今は愛おしい 私の中を満たして 注ぎ込まれた熱い泉が 拡がり滲んで 一筋に流れ落ちる ほんの今の出来事なのに 永遠と思えるほど 永く甘い ぬくもりが今は愛おしい