怪しき靴音が 霞む荒野を行く あの日に焼け落ちた 聖堂へと この手で犯した 蠢く亡者の足枷 僅かに残った 心は因果に喘いだ 人と有らぬ今も 裁きを求めては 耳に目に焼き付く 時代を想う この世が等しく 癒える日が来ると云うなら 福音を贈ろう 忌まわしい王者の声で 唱は遙か響く あの鐘が鳴り止むまで 重ねた過ちに 絶つことも赦されぬまま Ah 光に焼かれてゆく 黒衣を身に纏い 無情な空を仰ぎ 焉わりを待てど 唱は遙か響く あの鐘が鳴り止むまで 重ねた過ちに 絶つことも赦されぬまま 怒れる魂よ この全て消し去ってくれ 女神は今日もまた 虚しき祭壇で 誰も聞かぬ歌を 誰が為に 己が為に 狂い唱った