僕が持ってるものなら 分けてあげられるけど なぜか君が 求めてるものだけ 持ってないんだ 道の上に倒れていた 君のことを助けたかった どんな宿命(さだめ)に流されて どこを彷徨(さまよ)って来たのか? 僕の瞳(め)をじっと見て 大きく首を横に振り 宙(ちゅう)を睨みつけ 涙がふいに溢(あふ)れ出す 僕が持ってるものなら 全部あげたっていい それで君が泣き止んで 微笑んでくれればいい 僕が持ってるものなら たった一つのものでも この世に生まれた命の意味と 交換しよう どこで雨に打たれたのか? どこで風に吹かれてたのか? 屋根さえない寒い場所で 誰を恨んでいたのか? 人間(ひと)は皆 平等だと 神様から聞かされたって 絶望ばかりして 夢は見ないって誓ったんだ 僕が持ってるものなら 全部あげたっていい それで君が泣き止んで 微笑んでくれればいい 僕が持ってるものなら たった一つのものでも この世に生まれた命の意味と 交換しよう 何をすれば人間(ひと)として 胸を張って生きられるのか? 何度も問いかけてる やさしさなんて偽善だろう 僕は何を持っていて 何を持ってないのか それが当たり前だった しあわせなんかいらない 僕は何を持っていて 何を失ったのだろう 君に何かを与えられるなら 愛しかない 僕が持ってるものなら 分けてあげられるけど なぜか君が 求めてるものだけ 持ってないんだ