消えた あの頃の香り もう期待などしていない このまま何も起こらずに 今日が終わり 涙も出ないまま 朝を待つ 君はまた迎えに来ると言ったけど 今の私を見て 何を思うだろうか 全て幻だったかのよう あの頃の気持ちはどこへ行った? 誰かの温もりを感じ 冷えた心は生き返る 寂しくなんかないの 嘘をついた後の濁り もう後悔はしていない 感情が動く方へ流れて流されて 目覚めればまた 知らない自分 思い出は一つも変わってくれない その鮮明さが やけに目に沁みる 全て幻だったかのよう 本当の気持ちはなかったのか? 捨てられて何も変わらない 私の身体は 誰の相手にもされないおもちゃの様 何も間違っていない 誰も責められない ただ悪巫山戯が過ぎただけ あの時手にした ひとときの幸せに 今、堕とされる 君が私の手を離した時 瞳に映った影は 何を語ったのか 全て幻だったかのよう 始めから"永遠"はなかったのさ 乾いた夜を超える度 強くなれた気がした 寂しくなんかないの