僅かに残ったこの力を 捧げ続けよう 掴むまで 擦り切れ血潮塗れても 突き進むのよ 届くまで 行き先告げず貴方は 馬車で去った 信じて幾数年 真実 無実 禁断の果実 裏切りの代償は大きいのよ 愛さえも切り捨て去り 戦い続けた だから今は 惑わせないでお願い 崩れ落ちぬよう 触れてはいけない温もり あの塔を見つめ渡った橋 全て手の中にあったわ 指の間すり抜けた光 心攫った愛し君 駆け抜けて行く 風切り残した跡 手掛かり無き砂浜 過去の栄光 縋るは恥 何もない己に気付いたの 力を持つのは貴方 盾なんて飾り 女も飾り 意志を持つ私に もう怖いものはない ドレス脱ぎ捨てて 行こう 帰ってきた貴方 遅すぎるわ 抉るの? 傷痕 道連れにしないで 愛さえも切り捨て去り 戦い続けた だから今は 惑わせないでお願い 忘れようとした 二人過ごした日々を 築き上げるの一人で 物語生む 気高き瞳 涙なんて見せないわ 強くあれこの身 今宵から私の支配