悲しみは常に壊されるから 微笑むしかなかった あぁ 背中から生えた羽根は腐りかけて 涙のように落ちる データの海に漂うわたしは静かな ノイズになる 朝の光はわたしという輪郭を 溶かしていく~ 風になれ 通学路の角を曲がるたび 友達の笑顔が 最適化される―― 「わたしは、誰の未来ですか?」 声の周波数が同調するあの未来へと それは古い歌のように出会い 上書きされる 「ねぇいま飛んでみて」 ***** 空に描かれた《Ωの 物語》***** 羽根はきれいに戻され 輝く自由の丘へ 海をさまよう魔物たちがくる あなたを救う危うさ 逃げたい いますぐにでも 空に祈る 空を駆ける 空に歌う 空が駆ける ただ一瞬だけ煌めく星が ガラスのように砕け散り わたしに似た 面影になる **************** ****** ねぇ よそ見をしていま 大事なことを見過ごした気分 あなたと共通の感情が持てない デジタルが決めるあなた ディスプレイに映る (ハート)の赤いマークが 最適化される―― 「わたしは、誰の未来ですか?」 ★(星)が他者と出会い 旋律が巡る宇宙へと それはどんな記録にもない序章 上書きされた そのメモリー 予測できない道端に立って わたしはこの曲を歌う ギターの|Eb|が始まる 街のなかに響く声が AhAh―― 「わたしは、誰の未来ですか?」 空に あの未来からくる 空に あの知性からくる
