水がまだ残ってる場所があるって聞 いた 疑っちゃいるけど今はそれどころじ ゃない 他人の命なんてどうでもいいさと 気味の悪い笑みを浮かべたビルが見 おろす 情報屋になけなしの金を払って聞い た 場所はなんとなくで具体的ではない 歩き続ける事が近づくヒントだと 知らない俺にでも言えることじゃね ぇか、なあ? 目が回る 目が回る 疲れのせいじゃない 中身のない言葉が自律神経を狂わす 果てしない荒野の先に燃ゆる太陽を 目指せばいずれたどり着くだろうか 行く街行く街で水のありかを聞いた 誰一人として知っている者はいない あぁそうか、 また騙されたと愚かな自分を 呪えどあいつらと同じ目になるより はマシ 違和感だらけの世界で守りたい人が いる 容赦なく降り注ぐ針の雨 わかってても信じたくなるんだよ 妹は俺の腕の中で死んだ お気に入りの花冠を握って 可哀想にと近づく老人が耳元で呟く "人を蘇らせる場所があるらしい"と